「天丼てんや」大阪に再進出　迎え撃つ「さん天」、競争激化も

てんやの運営会社、ロイヤルフードサービスは３日、約２年半ぶりの大阪出店となる「天丼てんや　難波千日前店」（大阪市中央区）を報道陣に公開した。新店舗は直営方式を取っており、日本語と英語を併記したタブレット端末でセルフ注文の仕組みを導入したほか、内装も席間隔にゆとりを持たせることで、既存顧客の中高年男性に加えて若い女性客や訪日外国人客も取り込むことを目指す。

てんやは７日時点で国内に計１４６店舗を展開するが、東京を中心に関東圏が約８割を占める。ロイヤルフードサービスの生田直己社長は「今後は関西だけでなく九州でも店舗を広げたい」と強調。一定の集客が見込める大阪で直営店の足がかりをつくり、九州なども含めた西日本全域への拡大路線を描いている。

一方、サトフードサービス（大阪市）が関西圏を中心に運営している同業態の「天丼・天ぷら本舗　さん天」は４年１１月に埼玉県内の２店舗、今年２月に同県内の５店舗を閉じ、関東圏から撤退した。ピーク時は５０店舗ほどあった店舗数は６月時点で３４店舗まで減っている。てんやの再進出で関西でも天丼をめぐる競争が激しくなりそうだ。（田村慶子）

https://www.sankei.com/article/20230803-DQLXDG6OHFN45B6D5RYCJ2C3QI/