【共同通信】２％、日本のワクチン追加接種は出遅れている・・・専門家は、対策の鍵は追加接種だと口をそろえる

専門家はすぐに手を打つ必要があると強調するが、歯止めの鍵となるワクチンの追加接種は出遅れている。

３週間で１００倍

オミクロン株の特徴は驚異的な拡大の勢いにある。昨年１１月３０日に国内で初めて感染者が確認されて以降、
１日当たりの新規感染者は元日の５３４人から２２日は５万人を超えた。３週間でおよそ１００倍の増加だ。

オミクロン株はワクチン接種や過去の感染で獲得した免疫で排除されにくい。
さらに自分が感染してから次の人にうつるまでの時間がデルタ株の半分以下に短縮されているとの試算もある。

入院リスクはデルタ株の約半分との英保健当局の報告や、喉など上気道の炎症を起こすものの、
深刻な肺炎にはなりにくいとの世界保健機関（ＷＨＯ）担当者の指摘がある。

しかし、全国の重症者は２２日には１カ月前の約１６倍の４２４人に上り、死者も微増傾向にある。
コロナの重症患者の治療に当たる専門医は「まだ重症化リスクの高い高齢者らに感染が広がっていない上に、
３回目のワクチンを打った人も少ないので油断できない」と話し、楽観論を戒める。

先行してオミクロン株が広まった欧米では、デルタ株拡大時のピークの数倍まで感染者が出た。
米疾病対策センターや英保健当局の集計によると、英国で昨夏は１日当たり５万人台だったのが２１万人超に、
米国は約２０万人が１３０万人を上回るまで跳ね上がった。

日本でも以前のピークは昨年８月の約２万６千人だが、２倍に膨らんだ。

専門家は、対策の鍵は追加接種だと口をそろえる。「ワクチンの有効性は追加接種で上昇する」。
今月開かれた欧州連合（ＥＵ）の欧州医薬品庁の記者会見で、コロナ対策の担当者は力を込めた。

各国政府の資料や英オックスフォード大などが運営する「アワー・ワールド・イン・データ」によると、
２回目接種などが完了して追加接種をした人の割合は、英国が７６・４％、米国が３９・５％に上った。

英国では感染者が減少に転じ重症者も増えていないとして規制緩和を決定。ニューヨーク州など米国の一部地域でもピークを打ったとみられている。

これに対して同条件での日本の追加接種の割合は２％。

東京医大の浜田篤郎（はまだ・あつお）特任教授は「米英などで感染者数が下がってきた背景には、
追加接種や感染の急拡大で集団免疫を獲得した影響もあるのではないか。日本で欧米と同じように早期にピークを越えるという考えは楽観的すぎる」とみる。
https://www.muromin.jp/news.php?id=49522#:~:text=%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3

＞ 厚生労働省によりますと、これまでに健康被害の報告はなく、「仮に未開封のワクチンを接種に使用したとしても、安全性や有効性への影響はないと考えられる」としています。
＞ また、使用を見合わせたワクチン以外は別の工程で製造されていることから、現時点で混入のおそれはないとして、自治体や医療機関に予定どおり接種を進めるよう呼びかけています。